パッティングには、次の3つの主な要素があります。
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ストローク・パス・・・・→パター・ヘッドの軌跡。
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フェース・アングル・・・→インパクト時のフェイスの向き。
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スィート・スポット・・・→インパクト時の正確な打点の位置。
1.のストローク・パスは、各人のイメージによるところが大きく、これが正解というものは有りません。
大きく分けて、ボールを転がし出そうとするラインに対してパターヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出す直線的なストロークか(ストレートtoストレート)、ショットと同じように曲線的(インtoイン)にヘッドを動かすか、どちらかのイメージを持つ人が多いと思います。(写真1)
どちらにしても、再現性が高く、リズミカルに動かしやすい方を選べばいいでしょう。
2.のフェース・アングルは、インパクト時にボールを転がし出そうとするラインに、パター・フェースが直角になっているかどうか、ということです。(写真2)
1.の軌道よりもフェースの角度のほうが、インパクト時にボールの転がり出す方向に与える影響は大きくなります。
3.のスィート・スポットで打つことの重要性は、ボールがフェースの当たる位置によって、打ちだしの方向が変わることにあります。インパクト時に打点がフェースのトウ寄りになると右へ、ヒール寄りになると左へというように、インパクトでフェースの向きが変わり、最初に転がりだす方向に影響が出るだけでなく、真っすぐに力が加わらないため、ボールの転がりも悪くなるからです。(写真3)
更に、フェースの中央でインパクトしても、打点が下寄りか上寄りになってしまうと、最初の転がりでハネてしまい、距離に影響が出てきます。
スィート・スポットで打つことは、方向と距離のどちらにも影響するので、この3つの要素の中でも最も重要と言えるかもしれません。
パッティングの練習では、この3つの要素を同時に意識することは難しいので、ストローク・パスの練習の時はストロークの事だけを意識、フェース・アングルの練習はフェース・アングルの事だけを意識して、スィート・スポットにあてる練習はスィート・スポットにあたる感覚に集中して、といったように、個別に練習することをお勧めします。
また、それぞれの練習の目的に合った練習器具を使うことも良いでしょう。
3つの要素を個別に繰り返し練習することで、思った通りのストローク(軌道、直角、真芯)が出来ることでしょう。先ずは良いストロークが出来るように、練習することが大切です。
次回は、いろいろな練習器具についてお話しします。
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中村 勤 (金曜日, 12 6月 2020 15:31)
3つの要素については、理解できました。しかし、パッティングの距離感でミスすると、距離をどのようにコントロールするか自信がもてなくなります。次回、安定した距離感を体得できる練習法があればお願いします。
岩原 勇 (木曜日, 09 7月 2020 22:50)
距離感を鍛える練習は、コースの練習グリーンを使って練習します。
出来るだけ平坦なストレートのラインを探して、5m、10m、15mの距離を練習しましょう。
まず3個のボールを5mの位置に置きます。
目標のカップにむかって、連続3球をパットして、3球共ワングリップ以内にとどまるまで何回でもチャレンジしてください。
3球共ワングリップ以内に留まったら次のステージ10mに移ります。
5m同様に3球共ワングリップ以内に留まったら、最後のステージ15mに移ります。
毎回この練習を繰り返していると、いつの間にか5m、10m、15mの距離の基準になる物差しが出来上がります。
今日は1回で5mをクリアーできたとか2回かかったとか、ゲーム的に練習するといいと思います。
また一緒にまわる人と、どちらが早く次のステージに上がれるか競いながら練習するのも楽しいでしょう!
上りや下りは平坦なラインの基準があれば、そこから調節するものです。
まずは基準になる距離感の物差しを作るように努力してください。
中村 勤 (水曜日, 07 7月 2021 12:45)
お元気ですか。ワクチン接種は終わりましたか。飲み過ぎ食べ過ぎしてませんか。
私は4月中旬ランニング中に縁石を踏み外し左足のくるぶしを骨折、7月に入りやっと回復し通常の生活に戻れました。この間、仕事以外何もできず、コロナで外食や外での飲酒なしで精神的にもつらい日々でした。よく言われる「骨折で年寄りは寝たきりになる」の疑似体験でした。やっと、現在、無理しない程度でゴルフとテニスを再開しました。「これからは楽しさ優先、ボチボチ上達」を旨に秋の野辺山コンペでの再会を紀子共々楽しみにしています。博子令夫人にもくれぐれもよろしくお伝えください。なお、ワクチン接種6月末に2回目終了。