ラウンドをしていると、見逃しそうな僅かな変化に気がつくことがあります。そのようなちょっとした気付きや、練習のための器具など、ゴルフを取り巻く「雑学」について、解説していくことにしましょう。ここでは、グリーンキーパーが丹念に整備した「カップ周囲」の変化を見てみましょう。
芝の目を読むことはなかなか難しいものです。しかし、ホールを観察してみると、意外なことに気が付きます。そのカップ周りの削れ方で、カップ周辺の芝の目がよみとれるンですね。
左の写真下部と上部のカップの切り口を比べてみてください。写真下部は切り口が崩れて見え、上部は切り口がきれいに見えます。この見え方から判断すると、芝生の目は写真上部から下部へ向かっていることがうかがえる、というわけですね。
ツアーでは、ボールをカップから拾うときに、カップのふちを傷つけないようにする為、「カップのふちを踏まない」というような暗黙のルールがあります。気のきいたゴルファーは、無意識のうちにしていることですが、カップを傷つけない配慮と、平等にプレーするためのフェアー精神の表れといえるでしょう。カップ周りの30センチくらいは踏まれることがないということは、プレーが進むにつれ、カップ周り30センチの外側は、どんどん踏まれて芝生は倒れ、グリーンは固くなるということになります。
ラウンドの後半で、ジャストタッチでカップに近寄っていったボールが、カップ際で左右にそれやすいのは、このカップ周りが盛り上がっているためです。したがって、ラウンドの後半のパッティングは、このドーナッツのような、カップ周りの盛り上がりを乗り越えられる程度の勢いが必要になることになります。終盤にさしかかったら、短いパットでもしっかり打てるプレーヤーが勝利をつかむ、というわけです。
残り1mのパットを、外してはいけません。そのためには、「必ず入る!」という信念を持たなければ。これを確信できる器具が、このスチールのレール。断面は、馬の背のごとく、盛り上がっている。フラットな馬の背を、丸いボールが、1m転がること自体、奇跡に近い。しかし、これを繰り返し練習することにより、ボールの横回転と縦回転を見極めることができます。「必ず入る!」を、是非、体験してみてください。
後は、芝目を読めるかが問題ですが。。。。
丘の公園清里ゴルフコースのイベントとして、毎年、春と秋に「パッティングレッスン会」を実施しています。レストラン前のパッティンググリーンにて、ツアープロが試合の合間に使う練習器具などを並べ、お客様に体験していただいております。ちょっとした気づきがスコアアップをもたらします。是非、ご参加ください。